F-15は、ベトナム戦争などで、当時の全天候戦闘機、F-4ファントムが、対抗するMig-21軽戦闘機に、格闘戦で苦戦した反省から、
「絶対に相手を撃墜できる」戦闘機として開発された。
設計としては、特に新しいものはなかったが、大型の機体で、余裕があり、大推力のエンジンを組み合わせた機体は、抜群の格闘戦能力を誇った。
現在の最新の戦闘機である、F-22なども、優れた格闘戦能力があるが、加速力や最大速度では、F-15に、分がある。
高性能だが、高価格なので、配備できた国は、米国を初め、サウジアラビア、イスラエル、韓国、日本に限られる。
その性能は、現在でも一流で、ステルス性はないものの、今日まで、撃墜されたことはなかった、と、言われている。
余裕のある機体なので、発展性があり、搭載するレーダーなども、新型に換装されたり、エンジンも、F100-100から、電子コントロールのF100-220となり(どちらも推力10トン)、初期に悩まされた、エンジン・ストールの問題は解消した。
搭載武器は、格闘戦で用いられる、M61、20mmバルカン砲を装備し、携行弾数は、950発と、F-4の2倍で、1秒間の射撃を、13回、することができた。
また、ミサイルも、当初は、AIM-7スパローで、セミアクティブ・ホーミングのため、撃墜するまで、敵機にレーダー波を照射し続ける必要があるが、AIM-120AMRAAMでは、アクティブ・ホーミングであるため、撃ちっぱなしができるようになり、生残性が高まった。
さらに、エンジンを、F110、推力13トンにして、ファストパック、という、胴体側面にぴったりとフィットする、搭載武器を制限しない、燃料タンクを装備し、レーダーを、地上攻撃ができるものに換装した、F-15ストライク・イーグルが配備され、爆撃機に匹敵する攻撃力を備えた。
ここまで来ると、同じF-15とは言え、もはや、別の機体と言っても良い。
それだけの拡張性のある機体なのだ。
F-15は、今後、2040年まで運用されるという。
初飛行以来、70年に渡り、使用されることになることから、間違いなく、航空機史上、稀に見る傑作機と言えるだろう。
Eagle forever !
グリッペン
私の徒然です。
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