人間は変わり得る、ということ

 一般に、人間・人間の性格は、基本的には変わらない、と言われるが、最近は、私はそうでもないのでは、と思っている。

 女流作家の佐藤愛子氏は、歯に衣を着せない、豪快さで人気があるが、実は幼少期は、非常に人見知りだった。
 小学生のとき、忘れ物をして、それが陳列棚に並べられているのを知りながら、長い間、先生に言えず、ようやく母親に打ち明けて、お手伝いさんに取ってきてもらった、という。
 他の女流作家にも、同じような方がおられたと思う。

 確かに、短時間で自分を変えるのは、難しいが、物心ついてから、成人するくらいまでには、心掛け次第で、変えることができるのではないか。

 かく言う私も、幼少の頃はひ弱で、大人になったら、まともな社会生活ができるのか、と、あやうんだが、還暦を迎えて、何とか社会に適応しているところを見ると、やはり人間は変わり得る、のだと思う。

 恐らく、多くの人は、何らかのコンプレックスを持っていると思うが、人間は変わり得る、と言う事実は、福音である。

 今の自分に満足できなくても、落胆することはないのである。

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グリッペン

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