宇宙の膨張

相対性理論というのは、一つの見方として、ある事象の情報が、光速を超えて、別の場所に伝達して、影響を及ぼしてはならない、という「相対性理論の因果律」を守るという事になる。
 この原則が破られると、時間が逆行してしまい、結果が先に来て、原因が後から来るという事になる。

 この宇宙は、誕生以来、138億年が経っているが、その間、膨張を続けており、現在の宇宙の大きさは、464光年となっている。
 と言うことは、光速を超えて、宇宙が膨張していることを示す。

 相対性理論によれば、光速を超えることはできないはずだから、仮に、宇宙が光速で膨張したとしても、大きさは、138億光年になるはずだが、実際は、464億光年なので、膨張速度は、光速を超えている。

 これは、一見、相対性理論に反するように見えるが、光速を超えて空間が膨張しても、その情報は、他の場合には伝達されないので、相対性理論の因果律は、破られていない。

 それでは、宇宙の未来は、どうなるのだろうか?
 このまま膨張が続けば、星雲同士の距離は、どんどん遠くなり、見える範囲にある星は、次第に少なくなり、最後には、ついに一つも星が見えなくなることになる。

 だが、本当にそうなるかは、わからない。
 もしかしたら、ある時点で、宇宙が収縮を始めるかもしれない。
 もし、そうだとすれば、やがて宇宙は、一点に集まってしまうのだろうか?

 もし、そうなら、それは新たなビッグバンの始まりとなるかもしれない。

 以上は、素人の勝手な想像だが、もし、そうなら、宇宙は、膨張と誕生を繰り返していることになるが、それは何となく、正しいような気がする。
 それが本当かどうかは、神のみぞ知る、というところに、面白さがある。

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グリッペン

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