民間宇宙船

先頃、野口さんら、4人を、民間の宇宙船、スペースXの、クルードラゴンが、ISSに送り届けた。
 一昔前は、宇宙開発を、民間で実行するなどということは、不可能に思えたが、もはや、宇宙ビジネスは、「儲かる」時代になった。
 宇宙船を民間で運用することにより、NASA は、経済的に、大きな恩恵を受けていると思われる。
 これで、NASA は、本当にNASA でしかできない事に集中することができ、お互い、Win, Winの関係になり、益々、効率的な開発が可能になろ。
 振り替えって見ると、宇宙輸送の切り札と考えられていたスペースシャトルは、成功したとは言いがたいものだった。何より、運用中に、事故に因り、2機を失っている。
 そして、繰り返しの使用は、当初、長くても一月のインターバルで打ち上げる予定だったが、複数機を持ちながら、半年以上、かかってしまった。
 また、基本設計は、1970年代のもので、あのような巨大なシステムを、安全、経済的に運用するには、最初から、無理があったと考えられる。

 それに引き換え、民間の宇宙船開発は、複数の会社が、それぞれの機体を使用して、行ってきたが、驚くべきことに、これまでに人身事故はない。

 まだ、民間の宇宙船開発は、始まったばかりなので、結論を出すのは早急だが、例えば、米ソの宇宙開発競争の時には、多くの犠牲者が出たことを考えると、非常に、安全であることには、異論はないと思う。
 また、民間である以上、安全であることが最優先で、安全が、すなわち利益を生む、という事になる。

 ここで、気になるのは、宇宙船に乗るには、おいくらかかるか、という事だが、これは、当分、ISS で実績をあげて、いずれISSの後継も必要になり、また、月への再帰、あるいは火星への有人飛行などを経れば、コストは、かなり減るのではないか、と、期待している。
 あと、20-25年くらいで、お手頃な価格になって欲しいというのは、虫が良すぎるのだろうか?

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グリッペン

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