ジェット戦闘機の変遷

第一世代の、西側の代表としては、F-86が、あります。
ジェットエンジンという、新しい推進方式と、主に後退角を持つ主翼により、抵抗を減らした亜音速機です。
武装は、第二次大戦と同じ、機関砲ですが、赤外線追尾ミサイルの、サイドワインダーも運用できました。
この機体のライバルである、ソ連のMig-15は、加速性や上昇力は優れていましたが、火器管制装置は、F-86の方が優れていましたから、ほぼ、五分五分だったかもしれません。
第二世代は、西側では、この、F-104でしょうか。
ほぼ、エンジンの胴体に、小さい主翼を着けたので、抜群の加速、上昇性能でした。
その代わり、着陸速度が高く、運動性も悪いので、事故が多かったようです。特に、ドイツ空軍では、本機体を、低空進攻爆撃の機体として使用したので、犠牲者が多発しました。
それでも、冷戦初期の、西側のベストセラーになりました。
第三世代の代表が、西側では、F-4ファントムです。全天候戦闘機として計画されました。夜間、悪天候で、レーダーで照準し、ミサイルで撃墜するものです。
その性能に目を着けたのが、米空軍で、機種に新たに20mmバルカン砲を追加しましました。
これも、西側のベストセラーになりました。

次に、第四世代。
ベトナム戦では、高性能なF-4でも、軽量で安価なソ連のMig-21戦闘機に、苦しめられました。ミサイルで遠方から攻撃しても、当時の命中率は、僅か15%程度だと言われています。
すると、必然的に、格闘戦となり、運動性の優れた方が、ガンで相手を撃墜できる、という、ことになりました。
つまり、格闘戦で、絶対優位に立てる、制空戦闘機が求められたのです。
それに対する米空軍の答えが、このF-15です。
ただ、高性能ですか、高価なため、日本も含めた僅かな国しか採用できず、F-15を補佐するために開発された、F-16が、ベストセラーになりました。
第5世代の代表が、F-22です。
ステルス性を徹底的に追及し、しかも制空戦闘機としても一流の機体です。
F-22は、現在、最強の戦闘機と言われています。
ただ、非常に高度な技術を適用しているため、輸出ができず、日本も導入を断念しました。
ただ、本機体を補佐するために、同じくステルス戦闘機であるF-35が、米国を中心して、国際体制で開発され、F-16に代わる機体として、期待されています。

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